FIDO認証がユーザーのサインイン・ジャーニーに与える影響
多くの取引において、顧客は個人情報を入力しなければならない。このため、企業はセキュリティと安全性を確保する方法を見つけなければならない。そこでパスワードの出番となる。企業やプラットフォームでは、パスワードなしの認証を導入するのが一般的だ。こうすることで、ユーザーだけが自分のアカウントにアクセスできる。
しかし、必ずしもそうとは限らない。他人が顧客のパスワードにアクセスしてしまうこともある。ユーザー自身がパスワードを忘れてしまうケースもある。
セキュリティと利便性がひとつに
ユーザーエクスペリエンスは顧客だけでなく、企業にとっても重要である。パスワードを忘れたために、顧客がショッピングカートや企業のウェブサイトやアプリを放棄するケースは多い。パスワードのリセットはオプションではあるが、サインイン・プロセスに新たなステップを追加することになる。
Intuitは、他の企業と同様に、顧客データ保護のためにセキュリティのレイヤーを増やすと同時に、ユーザー・エクスペリエンスに関してさらなる摩擦を防ぐ方法を見つけたいと考えていた。モバイル認証ソリューションの優先事項は、摩擦のないユーザーエクスペリエンス、セキュリティ、アカウント乗っ取りの最小化だった。
これは素晴らしい目標だ。しかし、それを達成するのは難しい。
幸いなことに、ノクノック・プロダクツは解決策を提供している。それがパスワードレス認証だ。IntuitはNok Nok Productsと提携し、モバイルアプリケーションにFIDO認証を実装した。これによって、ログイン・プロセスは両方の長所を享受できる。これにより、Intuitはすべての優先事項を達成することができる。
サインイン・ジャーニーへの影響
Intuitは、Nok Nok Productsと協力することで、同社のビジネスアプリケーション全体にFIDO認証を展開することに成功した。この提携により、パスワードレス認証の有効性が証明された。
ユーザビリティの面では、モバイルアプリでのサインイン時間が20%短縮された。ログイン成功率も6%上昇した。
セキュリティについても言及された。同社は、FIDO認証を使用するようになってから、フィッシングの試みが減少したと報告した。
FIDO認証によってユーザーエクスペリエンスが簡素化された。パスワード不要の認証は、プロセスのステップ数を減らした。このため、インテュイットは他のセキュリティ機能を強化する機会が増えたという。
このパートナーシップの成功により、Intuitは、特にウェブ上でのユーザーサインイン体験の計画にFIDO認証をさらに組み込むことになった。さらに同社は、電話のプッシュ通知のような他の側面にもFIDO認証を実装することで、他のフローを強化することを考えている。
パスワードレス認証の詳細や、ユーザーエクスペリエンスの向上に関する知見については、Nok Nok Productsを ご購読ください。